爽やかなお天気の日曜日でした。
いつもは携帯アプリからですが、やっぱりPCで綴る方が、文章をスムーズにアウトプット出来るような気がしたので、今夜は久しぶりにPCから投稿しています。
先日仕事と人生における先輩にたまたま勧められて読んだ本です。
ディビッド・イーグルマン著「あなたの脳のはなし」について。
昨日、朝起きがけにすぐにブログを更新したかったのでその場でさくっと撮った写真のため、眉毛、描いておらずノータッチです。顔がまだ寝ぼけぎみで気の抜けた感じではありますが😅💦
脳が電気化学信号(脳細胞がどうして電気を発火させるのかは、別途自分で調べてみると面白かったです)の脳神経回路(ニューロン)を経由した伝達により機能していることは、最近この分野が人気なこともあり、ご存知の方も多いかと思います。
著書は、脳細胞の生態と仕組み、そして神経科学的観点での脳細胞の機能、脳の機能と身体(見る、聞く、触る、嗅ぐ、といった感覚器官)の機能との関係性の話に始まり、「気持ち」や「意識」、「記憶」とは一体何なのか、人はどうして「忘却」するのか、逆にどうして「忘れたいのに忘れられない」のか、依存癖(アルコール、煙草、暴飲暴食等)に囚われるのか、、、といった、誰もがどれかしらで悩んだことがあるであろう諸々の現象について科学的に分かりやすく解説しています。
特に面白かったものの1つは、依存癖のある人に対しての実験でした。
「今大好きなお酒のことを思ってみてください」と促し、その時に発火する脳の神経回路を画像で可視化させて本人が発火を確認し、
次に、飲んだ後に起こりうるマイナス要因をイメージするよう促し、その時に発火する神経回路(1度目の発火とは別の箇所)を本人が画像として確認する。
この作業を繰り返し行うことで、脳のどの回路を発火させると、お酒に対する衝動をコントロールしやすくなるのか、たとえいつも画像で自分の脳が見えていなくてもマイナス要因をイメージした時の体の感覚として、コツを見出すことが出来るようになる、という実験なのですが、
お酒に限らず何であれ、悪い癖(思考も含む)に繋がる脳の回路を弱め、良い癖に繋がる脳の回路を強化訓練する、という主旨のこの作業は、とても興味深く感じました。
更には、私たちの一刻一秒を巡る些細な活動や行動が、意識や思考、記憶を司る綿密な脳神経回路の接合形態を絶えず変化させ続けているということも、改めてとても興味深いのです。
身体的であれ、精神的であれ、自分の気になる部分を変えたいと思う時、遠くに理想の目標を漠然と掲げることも大切ですが、まずはなりたい自分になる為に、脳神経の回路の接続を変化させ、強みとなる回路は強化させるべく、
昨日までの自分とは違うもの、そして自分にとって良いと感じるものを見て、聞いて、触れて、積極的に自分の脳を意識して訓練してみたいと、そんな風に感じる一冊でした。
自分の脳と体の仕組みについて、初歩的な内容を分かりやすくシンプルに教えてくれています。
そして、自分が実は気になっている、変えられたらいいな、と思う「癖(へき)」に対してどうアプローチしたらいいのか、そのヒントが見つかるかもしれません。